聖母歯科医院で、「唯一、必要以上のレベルを求めているもの」が、滅菌だという。
院内感染の危険性が指摘される歯科医院において、滅菌レベルは、感染予防対策のカギとなる。しかし、どこまで厳格に滅菌処理を行えば院内感染を100%予防できるのか、どの程度の滅菌レベルが必要なのかは、いまだに明確になっていない。世界的には「わからないから、できる限り備えよう」という動きになっている一方で、明確ではないので特に規制はしない、というのが日本の現状だ。
聖母歯科医院では、ゲストが使うブラシやカップ、エプロンなどはすべてディスポーザブル(ディスポ化 / 使い捨て)のものを使用しているほか、 2010年6月には、あらゆる細菌を確実に安全に滅菌できると認められている「クラスB」のオートクレーブを導入した。 オートクレーブとは、内部を高圧にすることで滅菌を行う装置。治療に使うピンセットやミラー、トレーなどを滅菌するために使う。
また、スタッフへの感染防止とクライアントの安全性を確保するため、汚染物質に一切触れることなく器具の洗浄を可能にするミーレジェットウオッシャー(全自動器具洗浄機)を併せて導入。院内感染のリスクを大幅に軽減する洗浄・滅菌システムを構築している。
「以前の滅菌レベルでも国内では2割にも満たないと思いますが、クラスBのオートクレーブを導入したことで、文句のない状態にバージョンアップを図りました」(豊山院長)
[参考サイト]
「ディスポ化」推進委員会・・・安心して受けられる世界基準のお口のクリーニング!
HS22 卓上高圧蒸気滅菌装置・・・ゲティンゲ・ジャパン株式会社
ミーレジェットウオッシャー・・・Miele&Cie.KG(白水貿易株式会社)
きれいなお水の歯医者さん・・・衛生的な水で治療を行う歯医者さんに出会えるサイト
2010年7月22日更新